昼間っから横になる派ですか?

心臓の具合が悪く、先日病院へ行った。 症状は、就寝時に仰向けになると息苦しい(大きく息を吸っても酸素が入って来ないような感覚)というもの。腰から上を高くして寝ると楽なので、一カ月程そうしていた。息苦しさが強くなったら身体を起こしてしばらくす…

アガサ・クリスティーの「終わりなき夜に生まれつく」の最後と「ボヘミアン・ラプソディー」の歌詞が似ている件

映画「ボヘミアン・ラプソディー」のチケットをネット予約し、見に行く予定の日の未明、ベッドの中でアガサ・クリスティーの「終わりなき夜に生まれつく」の原書(原題は"Endless Night")を読み終えた。最後の最後で「ボヘミアン・ラプソディー」(映画では…

「マカロニほうれん荘展」 東京でやってるよ!

今日の北海道新聞に東京中野で開催中の「マカロニほうれん荘展」を紹介する記事があった。入場無料。6月3日まで。 懐かし~い。当時、私はお小遣いをすべてレコードと音楽雑誌につぎ込んでいたのでマンガを買う余裕はなかったが、妹が買った「マカロニほう…

悲しみのベーコン?

しばらく前にエラ・フランシス・サンダース著の「翻訳できない世界の言葉」という絵本を読んだ。 ある特定の言語(文化)でしか、きっちりしたひとつの言葉が当てはめられていない概念や感覚がある。例えば日本語の"侘び・寂び"のような。そんな言葉をいくつ…

それほどの意味ある? ~ ノーベル文学賞

そんなに本を読む方じゃないし、小説となるとなおさら。だからノーベル文学賞が発表されても大江健三郎のとき以外はいつも「それ誰?」レベルだった。そんな私でも作品を読んだことがあるカズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞したので驚いた。ボブ・ディ…

「ロッキング・オンの時代」 / 橘川幸夫

大学生だった著者が浪人生の渋谷陽一と出会い、岩谷宏、松村雄策と共にロッキング・オンを創刊してから10年の歩み。 72年の創刊号で配本できたのが800部程度だったミニコミ誌が瞬く間にメジャー化していく過程で明らかにされる、渋谷陽一の営業力と敏腕っぷ…

「わたしはこうして執事になった」 / ロジーナ・ハリソン

アスター子爵夫人付きメイドとして仕えた35年の日々を記した「おだまり、ローズ」の著者、ロジーナ・ハリソンが5人の男性使用人仲間の経験談を聞き書きした、お屋敷奉公人の世界、第二弾。田舎の労働者階級の少年が雑用係などの下働きから(途中で転職した…

「The Girl on the Train」 / Paula Hawkins

図書館で予約していた和訳(ガール・オン・ザ・トレイン)がなかなか回って来ないので痺れを切らし、同じく図書館にあった原書で読んだ。シンプルで読みやすい英語。 The Girl on the Train 作者: Paula Hawkins 出版社/メーカー: Black Swan 発売日: 2016/0…

ひとり旅が好きだ

世の中には二種類の人間がいる。ひとり旅が好きな人と、ひとり旅など考えられないという人だ。 数年前のこと。飛び入りで参加できる英会話の練習の場で、60歳前後の初対面の女性とペアになった。たまたまテーマが旅行だったので、帰ってきたばかりのイギリス…

イスラエルの小説  「エルサレムの秋」 / アブラハム・B・イェホシュア

ほぼ片思いだった今も忘れられない女性が突然、夫を通して連絡してくる。3日間だけ3歳の息子を預かってほしいと。父親が連れて来た子供は美貌の母親に瓜二つだった。語り手は体調のすぐれない子供をあちこち連れまわし、熱心に遊んだりしたかと思えば、冷…

アルバニアの小説  「夢宮殿」 / イスマイル・カダレ

名門一族の出のマルク=アレムは学校を出てから「夢宮殿」という役所に勤め始める。国民憧れの職場でありながら、その仕事内容は外部の人間にほとんど知られていなかった。 「夢宮殿」で収集して内容を解釈された国民の夢はお告げとして国政に利用されていた…

アフガニスタンの小説  「千の輝く太陽」 / カーレド・ホッセイニ

ヘラートの街の外に建てられた粗末な小屋に、マリアムは母と二人で暮らしていた。ヘラートの有力者で資産家の父は毎週木曜日にお土産を持って訪ねて来る。優しい父をマリアムは崇拝していた。 15歳になったばかりのある日、マリアムは母の目を盗んで、小屋か…

アイスランドの小説  「Voices」 / Arnaldur Indridason

先月、図書館に「話題の本を英語で読む!」という特別展示があった。北欧ミステリーって人気のようだし、と手にとったのが「Voices」Arnaldur Indridason 著 / Bernard Scudder 英訳。日本語訳は「声」アーナルデュル・インドリダソン 著 / 柳沢由実子 訳 。…

低レベルの鬱状態の話  「アバウト・ア・ボーイ」 

深夜、眠れなくてラジオをつけたら、ロバータ・フラックの「やさしく歌って (Killing Me Softly with His Song)」がかかっていた。この歌で連想するのはネスカフェのCM、だった。映画「アバウト・ア・ボーイ」を観るまでは。。。 今では目を閉じてこの歌を歌…

まさかスキーで来るとは

1月の野幌森林公園。 車で来る途中、隣接した住宅街の歩道をスキーでこの公園へ向かっている人を2人も見た。この辺りではそれもありなのか。 針葉樹の貴重な緑。 道は程よく踏み固められている。 歩くスキー(クロスカントリー)のコース表示。 1時間歩い…

細雪 ~ 原作を読んでから映画を観たら

NHK BSで細雪(市川崑監督)を観た。たまたま1ヶ月前に原作(谷崎潤一郎著)を読んだばかりだ。この映画は近所のTSUTAYAとGEOになかったので、諦めていた時にこのテレビ放送。ちょっとした偶然でもツイてる感じがして嬉しい。 映画で観たいと思ったのは、小…

「ピカピカのぎろちょん」 / 佐野美津男

子供の頃、ダントツでお気に入りの本だった「ピカピカのぎろちょん」。意味不明のタイトルにちょっと不気味な表紙絵。他の児童書とは毛色の違う物語はインパクトが強かった。 ある日突然、歩道橋に穴が開き、新聞は配達されず、テレビも映らなくなる。町のい…