読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひょっとして、まだ続く? ~ 再結成レインボー公演

リッチー・ブラックモアが20年振りにロック公演を数回やると聞いたときは「今さら?やめといた方がいいんじゃない?」と思った。ノスタルジーとしてならなおのこと。本人が興味のない音楽をやってもいい物なんかできるわけないし、今のリッチーがロックに戻った姿も想像できなかった。それに、現在やっているブラックモアズ・ナイト(以下BN)のルネッサンス風味のトラッドは特に好きでも嫌いでもないけど、70歳を過ぎても懐メロミュージシャンになっていないということは評価しているから。

 

でもリッチーがどういう気持ちで決断したのかを想像してみた。3年前の6月にイギリスでBNのコンサートを観たとき、リッチーがちょっとストラトを持った時の聴衆の盛り上がり様がBNの曲の時とは別次元だったことを思い出したのだ。なんかちょっと気の毒で、盛り上がっているのに複雑な気持ちだった。リッチーはコンサートの度に客のこういう反応を目の当たりにしてるんだよね。BNでは妥協できないけど、2,3回なら割り切って最初から最後までファンの望む物だけをやってやろうか、という気持ちになったのかな。

 

期待はしてなかったけど気にはなるので、17日、18日、25日のファンが撮った映像をYouTubeで観た。便利な時代になったものだ。

 

17日のドイツ、ローレライ。一目見て、激太りした姿に衝撃を受けた。3年前はこんなんじゃなかったのに。。。上半身に座布団でも巻いてるみたいだよ。いつだったか、太ったギラン(とロードも?)のことを、みっともない姿でステージに立つのはどうのこうのと批判してなかったっけ~?私自身、年を取るのがどういうことか分かる年齢になったので厳しい事は言うまい、と思う。でもギターの位置が妙に高くなって(そうじゃないと遠くお腹の向こうに行っちゃうからか?)完全にお腹の上にのっけた形になってるのが。。。いや、今のリッチーにかっこ良さは求めてませんよ。でもさすがにこれはキツいわ~、と観る気を失ったのだった。

そうは言っても一応ちょっとは観ますよ。オープニングの We must be over the rainbow rainbow rainbow... ズドン!ジャーン、ジャーン、ジャージャジャジャーンジャーン というところで、ざわっときた。きっと条件反射だね。今回抜擢されたシンガーのロニー・ロメロはいいと思ったが、リッチーのやる気なさそうな様子(やる気満々なんて姿は決して見せない人だけど)、もたつく指(2月に受けた左薬指の手術の影響か、はたまた年のせいなのか)、それにどうしてもあのお腹が見るに耐えず、この日は2,3曲で観るのをやめてしまった。

 

あ~あ、と思いながらもやっぱりチェックせずにはいられない翌18日のビーティッヒハイム。向かって左側(キーボード側)から撮った映像で、お腹がギターで隠れて目に入らなくなっていた。衣装も前日の袖にフリンジがついたジャケットよりも痩せてみえるという意味ではいい。リッチーの乗りも良くなってるような気がする。これでようやく曲に集中できた。そして25日はイギリス、バーミンガム。なんかこなれてきた気がする。撮影は左側からね、これ重要(笑)。

カメラがシンガーを追っかけると、以前の私なら「オフィシャルビデオの真似してシンガーなんか撮らなくていいんだよ!」とイラッとするところだけど、今回は気にならなかった。もうリッチーをガン見しようとも思わないし。それよりも、昔たまに買ったブートレッグの映像とつい比べてしまい、映像の鮮明さに驚いた。

 

Rainbowと名乗ってはいるけど、実際はパープルからレインボーにかけての曲がまんべんなくカバーされたセットリストになっている。ロメロはギランからジョー・リンまで歴代5人の個性的なシンガーの歌を再現していた。中音部はディオに声質が似ている気がするけど、他のシンガー達の曲を歌っても違和感を感じさせない(ジョー・リン時代の曲には興味ないので、Spotlight Kid は観てない)。ただ音域はあまり広くなさそうで、高音は半音下がったようになる。でもたぶん初めてであろう大舞台でここまでやってのけるのは大したものだ。嬉しかったのは Stargazer。この大曲をライブでやるとは思わなかった。最後の方の "My eyes are bleedi~ng"の辺りが好きなので、ロメロがこの部分までちゃんとコピー(?)してたのが◎。

 

リッチーは回を重ねるごとに調子が上がっていったようでほっとしたけど、今回のライブはロメロに助けられたという印象は否めない。リッチーのシンガー発掘の目(耳)は今も確かだね。ロメロ君、今後メジャーなバンドから声がかかるといいね、と思っていたら、リッチーの facebook に "If there were more Rainbow shows, which songs would you want to hear in the setlist? (仮にまだレインボーのコンサートがあるとしたら、どの曲をセットリストに入れてほしい?)" と思わせぶりなコメントが。「あり得ない」という含みの英文だけど、本当に今後もあり得ないならわざわざこんなこと言うかなぁ。 久し振りに大きな会場で聴衆に熱烈に迎えられて気持ちよかったのかな。ともあれ、リッチー、お疲れさま!ビールはほどほどに。。。