深紅に輝く苺ジャム
庭に少しだけ植えている苺の中で小さい物や傷みかけている物を母がジャムにした。
私が子供の頃、苺はもっとたくさん植えていて、毎年ジャムを作っていた。あの苺ジャムの味が忘れられないと母は言う。
手作りならではのプリザーブスタイル。鮮やかな深紅にうっとり。お砂糖の量を控えているので、アイスクリームにかけても美味しい。
サクランボも数日暑い日が続くと真っ赤になり、格段に甘くなった。
ウチで採れた実の鮮やかな色で、ちょっとだけエネルギーが充填される。
年を取ってから些細なことに幸せを見い出せるようになった、と多くの人が言う。大きな喜びや変化が少なくなっていく人生の後半に、無意識に順応した結果なのか。うまくできているものだ。