今日の愚痴

2日の雪は酷かった。大雪の被害は真冬より2月下旬や3月上旬に多いような印象がある。こんな時期に!?という意外性で記憶に残るせいかもしれないし、同じだけ降っても湿った重い雪で被害が大きくなりやすいということもあるのかな。

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ウチはバス通りに面していることもあって、今は除雪もすぐ入る。でも昔はそうでもなく、私が生まれた頃、ウチから700mほど先に住む叔父が車で帰る際に何台かの車が立ち往生。叔父は車を乗り捨てウチに避難し、泊まっていったという。この出来事は我が家で語り草になっている。

 

私自身も大雪で大変な目に会ったことが一度だけある。40年前の2月の末。私立高校の入学試験の日だった。帰りのバスが途中で動けなくなった。道路の除雪が追いつかなかったのだ。運転手が「これ以上進めないので、ここで降りてください」と言う。

は?いやいやいやいや、無理でしょ!こんな所で降ろされて、どーしろっていうのよ!と呆然としたが、他の乗客は特に文句も言わずに降りて行く。え!?ちょっ!みんな、そんなに家近いの!?

 

私の家はそこから1.3km程。雪で気温が低くても普通に歩ける距離だけど、それも服装による。吹き溜まって道もなくなった所を制服のスカート姿で(どんな靴を履いていたかは覚えていないが、少なくとも長靴ではない・笑)雪を漕いで歩かなければならないと思うと目の前が真っ暗になった。が、なぜか道中(?)のことは記憶にない。母の話だと「泣きながら帰って来た」のだとか。そりゃ、泣くわ!でもきっと、家に着いたところでほっとして泣いたんだよ。歩いている間は泣いてる余裕なんてなかったはず。

 

歩いている間のことを覚えていないのは、辛いことを忘れようとする脳の機能のせいなのかもしれないが、私としては、運転手の「ここで降りてください」という一言が衝撃すぎて、他の記憶を蹴散らしたのだと思っている。今思えば、なぜバスの中で待機させてくれなかったのか。現在なら当然、運転手は非常時の教育もされているだろうし、バスで待機という選択肢もあるだろう。当時はいい加減だったんだろうなあ。

 

私は帰りだからまだ良かったが、雪国の受験生は大変なのだ。試験自体より、当日の朝、ちゃんと会場に着けるかということに気を揉まなければならないのだから。センター試験の会場も、バスかJRでしか行けないうえに、周囲に前乗りできるような宿泊施設がない所など普通。インフルエンザの流行もあるし、この季節に一発勝負の試験を持ってくるのはやめた方がいいと思うが、まあ東京の人達の考えることだからね。センター試験の日に東京が大雪で大混乱ということでもない限り、他人事なんだよね。

 

昨夜のニュース番組中の天気予報にしても、最後のまとめに「明日は羽織りものなしで過ごせそうです」って、誰に言ってんの?これ、全国放送だよね? ”東京は”と断らなくても、東京がそうなら全国そういうことでいいでしょ!と言わんばかりの無意識の傲慢さに、いちいち腹を立てている私なのである。