シンプルで大人っぽいジャズピアノ楽譜

自分で弾くという前提で聴くと、以前は完全に素通りしていた種類の曲が気になることがある。私はBGMになるような聞き流せるタイプの音楽が嫌いなのに、カフェでかかっていてもおかしくないような曲が気に入ってしまった。

 

 

この曲はABRSM という英国王立音楽検定試験で2017-2018年6級の課題曲だった。「Cruella de Vil」という別の課題曲も弾きたくなり、このテキストを買うことも考えたが、クラシックの課題曲の中に昔習った曲が4曲も入っていてコスパ的にどうかと。Mike Cornick という作曲家の他の作品の楽譜も見てみたいということもあり、この曲が入っている Mike Cornick の「Blue Piano」を買った。でも「Cruella de Vil」もどうしても欲しくて、この楽譜↓を写譜した(ダメですよ~!)。

 

  

「blue Piano」は出版社のサイトからも購入できるが、送料が€15からと高いので、Amazon の方がお得。

Blue Piano: UE19762

Blue Piano: UE19762

 

 

ABRSM の6級は中級程度らしいが、弾いてみた感じでは「Modulations」も「Cruella de Vil」も初級の最後くらいだと思うけどなあ。「Blue Piano」収録の他の曲はもっと簡単で、初級のブルグミュラー25練習曲程度という印象。でも簡単でありながらどれも大人っぽい良曲揃い。私が好きなのは断然「Modulations」で、次に「Blueprint」かな。

 

出版社のサイトではベースとドラムに合わせて演奏できるようにもなっている。

Cornick: Blue Piano for piano | Universal Edition 

ちょっとだけ試してみた。メトロノームに合わせて弾くのと同じで、あまりにもテンポが一定すぎて”ゆらぎ”がなく、私は弾きにくい。カラオケさえほとんど経験がない人間だから無理もない。

 

「Blue Piano」にひとつだけ不満を言えば、どの曲も2ページと短いのに隣のページにまたがっているのが使いにくい。全部見開き2ページになるように印刷されていたらもっとよかったのに。私は半分をコピーして貼り付け、ページをめくらなくてもいいようにして使っている。

 

シンプルなのに物足りなさを感じさせない良い曲をたくさん書ける Mike Cornick すごい、と思い「Six Jazz Piano Solos」というのも買ってみた。 

Six Jazz Piano Solos: For Intermediate-Level Players and Beyond

Six Jazz Piano Solos: For Intermediate-Level Players and Beyond

 

期待しすぎたか。6曲中、私が気に入ったのは2曲だけだった。"for intermediate-level players and beyond(中級者以上)"と書いてあるけど、そこまで難しくはないかと。「Blue Piano」よりは少し難しいかもしれない。